海外不動産の投資・購入・売却、セミナー、物件視察ツアー、海外移住はフォーランドリアルティネットワークへ
ニュース&トピック
ニュース&トピック(詳細)
2026.09.10
シンガポール、老朽コンドの「一括売却」要件を緩和
シンガポール国会はこのほど、老朽化した民間コンドミニアムの「一括売却(エンブロック)」を促すため、同意要件の引き下げなどを盛り込んだ不動産区分所有法の改正案を可決した。
エンブロックとは、コンドミニアムなどの区分所有者が、建物全体をデベロッパーなどに一括売却する仕組み。個別に売却する場合よりも価格にプレミアムが付きやすく、築年数が経過した物件のオーナーにとって、資産価値を高める売却手段のひとつとなっている。
現行制度では、築10年以上の物件を一括売却する場合、区分所有者に割り当てられた議決権などを基準に80%以上の同意が必要となっていた。しかし、オーナー間で意見がまとまらず、売却に至らないケースも少なくなかった。
今回の法改正では、この同意要件のうち議決権に関する基準を、築40~59年の物件では70%、築60年以上では65%へと引き下げる。修繕・維持コストが増えやすい築古物件について、一括売却による再開発を進めやすくする狙いがある。
一方で、反対するオーナーが賛成派の意向によって不当に売却を迫られることがないよう、あわせて複数のセーフガードも強化する。まず、一括売却委員会の設置を目的とした臨時総会を招集するために必要なオーナーの同意率を、現行の25%から35%へ引き上げる。
また、一括売却が不成立となった後に再び手続きを始められるまでの待機期間を、現行の2年から3年へと延長。さらに、売却への同意署名を集める期間も12ヵ月から6ヵ月へと短縮する。これにより、長期間にわたって署名を集め続け、時間をかけて賛成者を増やす手法を抑制する。
このほか、一括売却に反対するオーナーに対して認められる追加補償の上限も、売却代金の0.25%から0.5%へ引き上げる。
今回の改正は、老朽化したコンドミニアムの一括売却を進めやすくする一方、売却に反対するオーナーへの保護策も強化する内容となっている。今後は、こうした制度変更によって築古物件の再開発や都市更新がどこまで進むのか、また、多数派による売却促進と少数オーナーの権利保護をどのように両立していくのかが注目される。
シンガポール不動産についての最新情報
シンガポール不動産についての最新情報は下記リンク先よりご確認ください。
関連記事
2026.10.09 NEW
アラモアナセンターの大型複合開発計画、市議会が基本計画を承認
ハワイ・ホノルル市議会は2026年10月7日、アラモアナセンターの一角で計画されている大型複合開発プロジェクト「1588 Ala Moana」の基本計画を全会一致で承認した。 開発予定地は、アラモアナセンター南東側のアトキンソン・ドライブ沿いにある、メイシーズの立体駐車...[記事全文]
2026.10.07
フィリピン大手不動産4社、住宅市場減速で資本支出を25%削減
フィリピンの大手不動産デベロッパーが、住宅市場の減速を受けて開発投資を抑える動きを強めている。米格付け会社S&Pグローバル・レーティングスによると、アヤラ・ランド、メガワールド、SMプライム、ロビンソンズ・ランドの大手4社は、2026年の資本支出(capex)を当初計画から合...[記事全文]
2026.10.02
三菱地所、シンガポールでフレイザーズと高級複合施設を共同開発
三菱地所とシンガポールの大手不動産会社フレイザーズ・プロパティーは2026年9月30日、シンガポール中心部のリバー・バレー地区にある複合施設「バレー・ポイント」と、隣接するサービスアパートメント「フレイザー・スイーツ・シンガポール」を一体再開発すると発表した。 既存施設...[記事全文]
バックナンバー検索
- キーワードで検索
投稿更新日:2026年09月10日









