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2026.09.11
ドンムアンで高級住宅開発が進展、交通網と国際学校が需要を支える

タイ・バンコク北部のドンムアンで、高級住宅開発への関心が高まっている。現地紙「ネーション」が大手不動産サービス会社クッシュマン&ウェイクフィールド・タイランドの分析として報じたもので、交通インフラの充実や国際学校の集積、富裕層世帯の住宅需要などが背景にあるという。

ドンムアンは従来、ドンムアン国際空港を中心に発展してきた地域だが、現在はSRTレッドラインのほか、ドンムアン・トールウェイやシーラット高速道路など複数の交通網が利用できる。リサーチ・コンサルティング部門責任者スラチェット・コンチープ氏は、こうした交通基盤を背景に、同地域が北バンコクの「主要インフラハブ」に変わりつつあると評価。土地評価額も平均で年約11%上昇しているという。

住宅需要を支えているのも、空港関係者だけではない。同社の調査では、周辺の既存富裕層や高所得の専門職、企業経営者、国際学校に通う子どもを持つ世帯などにも購入層が広がっている。周辺にはハロウ・インターナショナルスクール・バンコクやブライトン・カレッジ・ウィパワディーなどがあり、教育環境もファミリー層を呼び込む要因となっている。

こうした需要を見込み、大手デベロッパーのサンシリは高級一戸建て住宅街「セッタシリ・グレート・ドンムアン」を開発。ドンムアン駅から約400mに位置する高級住宅街で、価格帯は1,500万~4,000万バーツ(約7,000万~1億8,640万円)となっている。

さらに、バンコク総合都市計画の改定案では、ドンムアンの一部を低密度住宅地域から中密度住宅地域に変更する案も示されている。実現すれば開発余地の拡大につながる一方、空港周辺では建築物の高さ制限が引き続き残る。

クッシュマン&ウェイクフィールド・タイランドの分析を見る限り、ドンムアンは単なる「空港周辺の住宅地」から、交通・教育環境を備えた「富裕層ファミリー向け高級住宅地」へと徐々に性格が変わりつつある。ただし、今後バンコクの新たな高級住宅地としての地位を確立していけるかは、高級住宅の供給が拡大していく中で、実際の購入・賃貸需要がどこまで伴うかを確認する必要があるだろう。

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投稿更新日:2026年09月11日