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2021.12.23
21年11月の米中古住宅販売は1月以来の高水準、需給ひっ迫続く

全米不動産協会(NAR)によると、2021年11月の米中古住宅販売戸数(季節調整済)は、年率換算で前月比1.9%増の646万戸となり、今年1月以来の高水準を記録した。労働市場の順調な回復や、依然として低水準にある住宅ローン金利が需要を喚起していると見られる。

一方、サプライチェーンの混乱や人手不足によって新規供給は停滞しており、中古住宅の在庫は111万戸と前月比で9.8%減少。その結果、直近の販売ペースに基づく在庫の消化期間は2.1ヵ月に短縮し、健全な需給バランスとされる6~7ヵ月を引き続き大幅に下回る状況となっている。

中古住宅販売の詳細を見ると、高価格帯の物件に対する需要が旺盛で、50万~75万ドル(約5,700万~8,550万円)の販売が前年同月比30.8%増、75万~100万ドルが同37.1%増、100万ドル超が同50.7%増となっている。一方、50万ドル未満の物件は、在庫不足から販売が低迷した。

なお、こうした販売動向を映すように、中古住宅の販売価格(中央値)は前年同月比13.9%上昇の35万3,900ドル(約4,030万円)となっている。

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投稿更新日:2021年12月23日