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2023.12.12
米半導体大手エヌビディア、ベトナムでの開発拠点設置に意欲

米先端半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)はこのほど、ベトナムのファム・ミン・チン首相と会談し、同国に先端半導体の開発や人材育成を行う拠点を設置することに前向きな考えを示した。

エヌビディアがベトナムで拠点開設を検討する背景には、米中対立の深刻化がある。特に同社が扱う先端半導体は、中国への厳格な輸出規制がかかる分野であることから、アジアにおけるサプライチェーンの再構築は待ったなしの状況となっている。

フアン氏は会談で、「ベトナムにはIT分野の人材が豊富におり、半導体やAI(人工知能)には大きなチャンスがある」と発言。そのうえで、「ベトナムに世界中から有能な人材が集まるセンターを設置したい」と拠点開設に前向きな姿勢を示している。

なお、アメリカとベトナムは今年9月、外交関係を最上位の「包括的戦略パートナーシップ」に格上げし、半導体産業の育成を支援することで合意しており、このことも拠点開設の動きを後押ししていると見られる。

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投稿更新日:2023年12月12日