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2022.08.30
シンガポールが来年1月から新たな就労ビザ導入、国際エリート獲得へ

シンガポール人材開発省は29日、優秀で高収入なグローバルエリートを獲得するため、新たな就労ビザ「Overseas Networks & Expertise Pass(ONE Pass、海外ネットワーク&専門知識パス)」を、2023年1月1日から導入することを発表した。

ONE Passは、基本給と手当などを合わせた月給が3万Sドル(約300万円)以上の人が対象。また、一定規模(時価総額5億ドル、年間売上高2億ドル)以上の企業での就労実績があることも条件となる。ただ、芸術やスポーツ、学術などの特定分野で高い業績を上げている人については、給与条件などを満たさなくても申請を認めるとしている。

既存の専門職向け就労ビザ(EP)の有効期間は2~3年間(更新可)となっているが、ONE Passは5年間(更新可)と優遇される。また、国内で複数の企業を立ち上げて経営したり、複数の企業で同時に働いたりも可能なほか、配偶者が就労承諾書(LOC)を取得して働くこともできる。

この他、通常シンガポールでは、企業は外国人を募集する前に官営求人サイト「マイキャリアズフューチャー」で、国民や永住権(PR)保持者向けの求人を行わなければならないが、ONE PASS保有者の採用にあたってはこの規制の対象外となる。さらに、来年9月から導入されるEP申請者向けのポイント制度「補完性評価フレームワーク(コンパス)」の適用も免除される。

一方、ONE Passの保有者は人材開発省に対して、シンガポール経済への貢献度合いを確認するための活動報告を毎年行う必要がある。

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投稿更新日:2022年08月30日