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2021.10.20
21年9月の米住宅着工件数は1.6%減、供給制約で着工に遅れ

米商務省によると、2021年9月の米住宅着工件数(季節調整済み)は、年率換算で前年比1.6%減の155万5,000戸となり、今年4月以来の低水準となった。新型コロナウイルスの流行に端を発したサプライチェーンの混乱による建設資材の不足や労働者不足が、引き続き供給上の制約となっている。

詳細を見ると、主力の一戸建ては前月比横ばいの108万戸だった一方、前月に急増した集合住宅は同5.1%減の46万7,000戸にとどまった。地域別では中西部と西部では着工件数が増加したものの、北東部と南部では減少した。

歴史的な低水準にある米住宅ローン金利を背景に、アメリカの住宅需要は引き続き旺盛な状況にある。しかし、建設許可を受けたものの未着工の状態にある一戸建て住宅の受注残は、14万4,000戸と15年ぶりの高水準に増加。深刻な在庫不足を補うことができず、住宅価格が高騰しやすい環境が継続する中、初めてのマイホームを検討している人など一部の買い手には購入を諦める動きも見られ始めている。

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投稿更新日:2021年10月20日