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2023.05.19
23年4月の米中古住宅販売は3.4%減、価格下落は11年ぶり

全米不動産協会(NAR)によると、2023年4月の中古住宅販売件数(季節調整済み)は、年率換算で前月比3.4%減の428万戸となった。マイナスは2ヵ月連続。

住宅ローンの上昇が需要を下押しした。また、低金利下でローンを組んだ人が物件を売りに出さないこともあり、深刻な供給不足の状態が続く中、住宅購入希望者が新築住宅に流れている面もある。

なお、4月の中古住宅販売価格(中央値)は、前年同月比1.7%減の38万8,800ドル(約5,380万円)と、2012年1月以来、11年3ヵ月ぶりにマイナスに転じている。ただ、全国の約半数の地域では引き続き価格が上昇している。

一方で、4月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は2.9ヵ月と、健全な需給バランスとされる4~7ヵ月を引き続き下回っている。また、物件が市場に出回ってから売買されるまでの平均期間は22日と、前月の29日から短縮している。

NARのチーフエコノミストであるローレンス・ユン氏は、「供給よりも買い手の方が多い状態が続いている。在庫不足を考えると、価格の下落は短期間で終わる可能性がある」と見ている。

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投稿更新日:2023年05月19日