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2016.05.17
フィリピン中銀、政策金利の新システムを来月3日に導入

フィリピン中央銀行は来月3日から、政策金利の新システム「政策金利コリドー(IRC)方式」を導入すると発表した。同方式では流動性を管理し、政策金利の柔軟性を高めて市中金利を適切な水準に保つ狙いがある。

具体的には、翌日物貸出金利を上限、市中金融機関から資金を吸収する「特別預金口座(SDA)」金利を下限、政策金利である翌日物借入金利をその中間に設定する。また、銀行に中銀への短期預金を認める「短期預金入札制度」も新たに導入する。

中銀は現在、翌日物貸出金利を6.00%、SDAを2.5%、翌日物借入金利を4.00%に設定しているが、新方式では翌日物貸出金利を3.5%、翌日物借入金利を3.0%とする方針。今回の新システム導入で翌日物貸出金利と翌日物借入金利が引き下げられるが、金融関係者は「フィリピンでは実際に取引が行われているのはSDAだけ」として、実質的な金利据え置きとみている。

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投稿更新日:2016年05月17日