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2021.03.23
21年2月の米中古住宅販売は6.6%減、在庫不足や寒波が影響

全米不動産協会(NAR)によると、2021年2月の中古住宅販売件数(季節調整済)は、年率換算で前月比6.6%減の622万戸と、2020年8月以来、6ヵ月ぶりの低水準を記録した。

NARは、深刻な在庫不足を背景に価格が高騰していることが、販売数減少の要因だと指摘。2月の販売価格(中央値)は、前年同月比15.8%増の31万3,000ドル(約3,400万円)だった。また、住宅在庫は前年同月比29.5%減の103万戸となっており、2月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は健全な需給バランスとされる6~7ヵ月を大きく下回る2ヵ月にまで縮小している。

その他、2月は全米の多くの地域を寒波が襲い、経済活動が停滞したことも販売数の減少に繋がったと見られ、3月に入り温暖な気候となれば再び中古住宅販売も持ち直す可能性がある。

ただ、ワクチン接種が進み米経済の回復が本格化する中、米長期金利は上昇基調に転換。それに伴い、依然として歴史的な低水準ではあるものの、米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)の30年固定住宅ローン金利は、3.09%と9ヵ月ぶりの水準に上昇しており、コロナ禍でもより広い一戸建て住宅への住み替え需要で好調が続いていた米住宅市場が、曲がり角を迎えている可能性も指摘されている。

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投稿更新日:2021年03月23日