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2022.12.07
【視察レポート】ついにプレオープンされた「三越BGC」に行ってみた!

mitsukoshi-bgc-facade

2022年11月18日、フィリピンのマニラ首都圏タギッグ市にある近未来都市ボニファシオ・グローバルシティー(BGC)で、新商業施設「MITSUKOSHI BGC(三越BGC)」が一部開業しました。オープン初日は、平日にもかかわらず開店前から近隣住民など約350人が行列をつくり、一部テナントでは入場規制も行われたようです。

このたび、混雑の落ち着いた頃合いを見計らって三越BGCを訪問しましたので、実際の写真などを交えながら施設の様子をレポートしていきたいと思います。

三越BGCはどんな商業施設?

三越BGCは、東南アジア初となる「三越」ブランドの商業施設、かつ日本の百貨店にとってフィリピン初進出案件となります。現地の大手財閥系デベロッパーであるフェデラルランドと三越伊勢丹ホールディングス(HD)、野村不動産が、BGCにて共同で進めている複合開発プロジェクト「サンシャイン・フォート」の一環としてつくられたもので、開発中の高級コンドミニアム「シーズンズ・レジデンス」の地下1階~地上3階部分に位置します。

三越BGCは、「NEXT MANILA LIFESTYLE」をコンセプトに、食や美を通して新しく上質な体験やライフスタイルを提案することを目指した商業施設です。全4フロア、延べ床面積2万8,000㎡の施設には、約120のテナントスペースが設置されています。

麻の葉をモチーフにした外装は、気鋭の建築家ユニットが主宰するトラフ建築設計事務所と、東京五輪2020のロゴデザインを手掛けた東京造形大客員教授の野老朝雄氏が協業で担当。参道や通り庭などの日本の伝統的な要素が盛り込まれた内装は、空間プロデュースの最大手である乃村工藝社が手掛けており、壁を極力少なくした開放感溢れる居心地の良い空間に仕上がっています。

三越伊勢丹HDは東南アジア初出店先としてフィリピンを選んだ理由について、GDPの約7割を個人消費が占めていることや、若年人口が豊富で人口ボーナス期が長く続くため潜在的な購買力が高いことなどを挙げています。

その中でもBGCを選んだのには、外資系企業が多く集まり、インターナショナルスクールや日本人学校もあることから、駐在員や高所得なフィリピン人が多く生活していることがあります。三越BGCは、近隣に居住する世帯月収15万~20万ペソ(約37万~49万円)の層をメインターゲットとして想定しているようです。

ちなみに、三越BGCの正面エントランスには、海外の三越店舗として初めてシンボルのライオン像が設置されています。このことからも、三越伊勢丹HDのこの施設に対する本気度がうかがえます。

建設中のシーズンズ・レジデンス 三越BGCのメインエントランス

施設訪問レポート

現在、三越BGCはプレオープンの段階であるため、約120のテナントスペースのうち、営業を開始しているのは約6割のテナントにとどまっています。すでにテナントスペースは埋まっているようですが、多くのテナントは2023年春頃に予定しているグランドオープンに合わせて営業を開始すると見られます。

では、ここからは本題である実際の施設の様子や入居テナントをレポートしていきます。

地下1階

地下1階は日本の“デパ地下”をイメージした食料品を扱うフロアとなります。

目玉となるのが、三越BGCの旗艦店として生鮮食品や日本の食料品を扱うスーパーマーケット「MITSUKOSHI FRESH(三越フレッシュ)」です。三越BGCの出店にあたって新たに立ち上げられたブランドで、自社の高級スーパー「クイーンズ伊勢丹」のPB商品のほか、日本から取り寄せた刺し身や精肉、フィリピンの人気レストランとの協業によるサラダバー、約100種類のオリジナルベーカリーなどを扱っています。

三越フレッシュは、オープン初日に入場規制がかかったテナントのひとつですが、私が訪問した日もここが一番活気を感じられた印象があります。

三越BGCの旗艦店となる三越フレッシュの入口 三越BGCの旗艦店となる三越フレッシュのレジカウンター

他にも、このフロアにはスイーツ・惣菜エリアやフードコート「ITADAKI FOOD COURT」(工事中)が設けられています

スイーツ・惣菜エリアには、日本でも馴染みがある「ビアードパパ」、「ゴンチャ」、「エリック・カイザー(メゾン・カイザー)」、「東京ミルクチーズ工場」など、計33ブランドが出店しています。また、フードコートには、「てんや」、「名代富士そば」、「CoCo壱番屋」、「さぼてんエクスプレス」、「千房」、「三ツ矢堂製麺」などの日系テナントを含む計13ブランドが出店するようです。

フィリピンでも日本の飲食チェーンは非常に人気が高く、行列ができることが多いため、フードコートが開業されると、このフロアは日本の商業施設と同様に人で溢れかえるのかもしれません。

三越BGCのブレッドカフェ「Bread Talk」 三越BGCのフードコート「ITADAKI FOOD COURT」
地上1階

地上1階は化粧品やファッションライフスタイルをテーマにしたフロアとなります。

こちらも三越BGCの出店にあたって新たに立ち上げられたビューティーストア「MITSUKOSHI Beauty(三越ビューティー)」が核となり、その他に「資生堂」や「カネボウ」、フィリピンの人気スキンケアブランド「Pili Ani(ピリアニ)」など計6ブランドのコスメショップが出店します。

三越BGCに出店された「三越ビューティー」 三越BGCに出店された「資生堂」

また、ファッションライフスタイルでは、「ワコール」、「ニューエラ」、「セイコー」、「シチズン」などの日本人にお馴染みのブランドのほか、香港の人気ファストファッションブランド「ジョルダーノ」などが出店していました。

日本の三越はハイブランドがずらりと並ぶ特別な買い物の場という感じがありますが、三越BGCは日常的に利用してもらいたいという意図からハイブランドはあえて入れず、比較的リーズナブルなブランドを集めているようです。

三越BGCに出店された「シチズン」と「セイコー」 三越BGCに出店された「ニューエラ」

その他、このフロアには「キーコーヒー」や抹茶カフェ「THE MACHA TOKYO」など、いくつかのカフェスペースが設けられており、いずれも多くの人で賑わっていました。特に、「THE MACHA TOKYO」は大行列で、海外での抹茶人気の高さを改めて感じました。

三越BGCに出店された「The MACHA TOKYO」 三越BGCに出店された「キーコーヒー」
地上2階

地上2階は生活雑貨とレストランのフロアであり、計33店舗が出店します。

生活雑貨では、メガネ店の「OWNDAYS」や「パリミキ」、「紀伊國屋書店」、「ダイソー」といった日系テナントのほか、オーストラリアの人気スニーカーショップ「Secret Sneaker Store」などの名前がありました。

また、レストランエリアはまだ工事中ですが、元気寿司グループが運営する寿司屋「千両」 や「いきなりステーキ」、シンガポールでミシュラン1つ星と獲得した中華料理店「PUTIEN(プーティエン)」などが、グランドオープンに向けて順次開業する予定です。

三越BGCに出店された「紀伊國屋書店」 三越BGCに出店された「ダイソー」
地上3階

地上3階はエンターテインメントエリアとなります。

現時点では具体的な情報はあまり公開されていませんが、BGCエリアの若者をメインターゲットとし、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)といった最新技術を活用した屋内型アミューズメント施設を展開するようです。

おわりに

三越BGCは、飲食エリアを中心にまだ工事中のスペースが多いため、現時点では物足りない感は否めず、本領が発揮されるのは2023年春頃を予定するグランドオープン以降ということになりそうです。

特に、2023年末頃から順次完成を迎える見通しである直上のコンドミニアム「シーズンズ・レジデンス」の完成する前と後ではかなり雰囲気が変わると思います

シーズンズ・レジデンスは現在、全4棟のうち第1フェーズ「Haru Tower」と第2フェーズ「Natsu Tower」がほぼ完売し、第3フェーズ「Aki Tower」の販売が行われている状況にありますが、野村不動産によると購入者の多くは投資目的ではなく実需目的だといいます。そのため、完成後にはエリア人口が急激に増え、三越BGCにも連日より多くの人が訪れるようになることが見込まれます

そうなれば、シーズンズ・レジデンスや周辺のコンドミニアムにとっては、資産価値の面でポジティブに働くことになるでしょう。今後も期待感を持ちながら動向を見守っていきたいところです。

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投稿更新日:2022年12月07日