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2021.05.28
コロナ禍をチャンスに!バンコク不動産の最新事情&投資戦略

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※本コラムは、バンコク提携企業「心友不動産」北浦洋二氏から寄稿していただいた原稿を基に構成しています。

こんにちは。 バンコク心友不動産の北浦洋二です。
今回はタイの首都バンコクの不動産マーケット及びトレンド、割安物件の選び方についてお話したいと思います。

バンコクでは2019年の4月に実施された融資規制などの影響により、それまで好調だった不動産販売が落ち込み、コンドミニアム価格も伸び悩んでいる状況にありました。さらに、2020年3月頃からは新型コロナウイルスの流行に伴う各種規制の影響も打撃を与えており、その結果として各デベロッパーは新規プロジェクトの延期やプロジェクトの小型化、既存在庫の整理などを進めています。

コロナ禍の規制で特に影響が大きいのは、外国人の渡航規制(14日間の隔離)です。主要な買い手であった日本人や欧米人、中国人の入国が期待できない状態が続いていることから、外国人の投資需要やセカンドハウス需要が減少しています。

また、バーやナイトクラブなどの娯楽施設の営業禁止、飲食店での店内飲食の禁止といった規制も国内経済に影響を与えていることから、タイ人投資家の購入意欲も低下しているほか、物件代金を支払えずに手付金を入れたお部屋がデベロッパーにより没収されるというケースも少なからず見られています。

こうした状況を映すように、バンコクのコンドミニアム供給戸数は2020年第2四半期(4~6月)には、2018年第4四半期(10~12月)と比べて64%も低下。2021年現在、新規物件の供給は郊外にほぼ限られ、バンコク都心部では各デベロッパーによる在庫物件への割引、各種プロモーション付きでの販売が行われているほか、中古物件市場でもオーナー様による値下げ販売が目立っています。

バンコクのコンドミニアム供給数
バンコクのコンドミニアム供給数
(出所:Colliers International Thailand

ただし、バンコクの不動産マーケット全体が冷え込んでいるというわけではなく、タイ人の実需層を中心に、クオリティーが高い物件は適正価額であればしっかりと買い手がつくマーケット環境となっています。

実際、コロナ禍で躍進するデベロッパーも出てきており、三菱地所レジデンスの提携先であるタイの住宅開発大手APの2020年の住宅引き渡し額は460億バーツ(約1,610億円)、同大手サンシリも450億バーツ(約1,575億円)と、コロナ禍にも関わらず共に過去最高を記録しています。

また、1億円を超えるような超高級コンドミニアムは、以前よりも購入のペースはスローにはなっているものの、コロナ禍でも経済的な影響が比較的小さい国内外の超富裕層が買い手であることから価格は上昇傾向が続いています。

例えば、バンコクを象徴する超高層高級コンドミニアム「The Ritz-Carlton Residences At Mahanakhon(ザ・リッツカールトン・レジデンス・アット・マハナコン)」の平均平米単価は、コロナ前の365,385バーツ(約127万円)から2021年3月には約16%増の424,543バーツ(約148万円)にまで上昇しています。

The Ritz-Carlton Residences At Mahanakhonの外観イメージ
The Ritz-Carlton Residences At Mahanakhonの外観イメージ
(出所:King Power Manhanakon

今後の展望としては、タイ国内の実需層がバンコクの不動産マーケットを下支えする一方で、本格的な回復は外国人の渡航規制が解けた後、外国人投資家の流入とともに1~2年ほどかけてゆっくりと進んでいくと予想しています。

一方、現在は外国人の入国が困難で市場参加者が少ないからこそ、バンコク中心地の優良物件でもデベロッパーや登記前物件のオーナー様によるディスカウントが発生している状況であるため、投資家としてはコロナ禍で買い手優位となっているこの環境を生かさない手はありません

特に、ワンルームタイプ(スタジオタイプ)など小さいユニットのコンドミニアムは、デベロッパーが抱える在庫が比較的多いため、賃貸の付きやすいバンコク都心一等地の物件でもディスカウントの効いたお部屋が出てきており、投資のチャンスが広がっています

ただし、焦らせるつもりはありませんが、ワクチン接種が進む中でアフターコロナを意識した動きは確実に出始めており、割安に物件を購入できるタイミングで安く仕入れ、マーケットの回復に備えるという戦略を取る外国人投資家の方は増えてきています。そのため、都心一等地の物件であればあるほど、現在のディスカウント状態は長く続かないかもしれません。

実際、私共の会社でも今年に入ってからはZoomなどを使用し、遠隔で物件を内覧してご購入いただくというケースも増えてきています。

現在はまだタイへの渡航が難しい状況ではありますが、こうした遠隔内覧なども活用しながら、皆様にもコロナ禍でチャンスが拡大しているバンコク不動産への投資を検討していただけたら幸いです。

最後に、バンコクの一等地アソークに建つ割安物件をひとつご紹介して終わりたいと思います。
この他にもバンコクの割安物件のご紹介が可能ですので、投資用・居住用に関わらず、ご興味をお持ちの方はお気軽にお問合せください。

バンコクのおすすめ割安物件例「Ashton Asoke」

バンコク中心部の高級コンド「Ashton Asoke」

「Ashton Asoke(アシュトン・アソーク)」は、バンコクの主要幹線道路「スクンビット通り」沿いにあるビジネス中心地「アソーク」に、三井不動産とタイの住宅開発大手アナンダが共同開発した、51階建て、全783戸の超高層コンドミニアム(マンション)です。「アシュトン」ブランドは、アナンダが手掛ける物件の中でも最高級のシリーズとなります。

本物件最大の魅力はそのロケーションの良さで、地下鉄MRT「スクンビット駅」を眼前に収めるほか、高架鉄道BTS「アソーク駅」までも徒歩約3分と近接しています。バンコクで2駅利用できるロケーションは限られているうえに、それらが東京駅や新宿駅に相当するような主要駅となるとさらに希少性は高く、アシュトン・アソークはまさにプライムロケーションに建つ高級コンドミニアムと言えます。

デベロッパー 三井不動産とアナンダによるJV
立地 バンコクのビジネス中心地「アソーク」の駅近プライムロケーション
間取り 1Bedroom(約30.5~35.5㎡)、2Bedroom(64~64.5㎡)
階数・戸数 51階建て・全783戸
完成年 2018年
参考価格 約3,229万円(コロナ前) ⇒ 約2,656万円(現在)/約33.31㎡~
※約18%ディスカウント
備考 2015年の販売開始当時の単価付近までディスカウント

※物件価格は1THB=3.50円で円換算して表示しています。

お問い合わせ用Webフォーム、フリーダイヤル(0120-978-055)、又はE-mailにてお気軽にお問い合わせください。(土日祝を除く毎日10:00~19:00)

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投稿更新日:2021年05月28日